施工手順
1. ひび割れの特定
水漏れの場所と水の侵入元を特定します。基礎や壁などの構造物にはひび割れや空洞があり、そこから水が浸入している可能性があるため、点検を行うことが必要です。
2. ドリルホール
壁や基礎に注入用パッカーを挿入するための穴を開けます。穴は45度の角度で構造物の2/3以上の厚さに開ける必要があります。発泡剤が効果的にひび割れや空隙を埋めることができるように各穴の間に20~30cmの間隔をあけることが重要です。
3. インジェクションパッカーの設置
インジェクションパッカーを3/4以上の長さまで挿入し、レンチやドリルを使って締め込みます。
4. 高圧注入機の使用
高圧注入機のスイッチを入れ、圧力を調整します。インジェクションパッカーに発泡剤またはエポキシ樹脂の注入を開始します。注入後、注入剤が溢れ出したら注入を中止し、高圧注入機の電源を切ります。大きなひび割れの場合、ひび割れや空隙を完全に充填するために追加注入が必要な場合があります。
5. 硬化するまで待つ
発泡剤、エポキシ樹脂が硬化するのを待ちます。この時、材料が膨張して硬化し、耐久性と信頼性のあるシールを形成するためには、1日程度待つ必要があります。
6. インジェクションパッカーの取り外し
発泡剤またはエポキシ樹脂が硬化したら、インジェクションパッカーの締め込みを緩めて取り外します。また、まだ漏れが発生していないか確認し、必要であれば作業を繰り返して完全に密閉します。
7. 清掃
ドリルで発生した穴を穴埋め剤で塞ぎます。また、余分な発泡剤、エポキシ、材料等を取り除き使用した器具を洗浄します。